【小学生】臭いが原因となるいじめの内容と対処法を解説!
小学生の間で発生するいじめの原因は「他の子供と外見が違う」「他の子供とは違った意見を持っている」など、さまざまなものが考えられます。そして原因の一つとなっているのが、臭いです。
今回は臭いが原因となるいじめの内容について、対処法と一緒に解説します。
【小学生】臭いが原因となる主ないじめの内容
「臭いからこっちに来るな」「バイ菌」など、何かしらの臭いが原因となって、小学生の間でいじめが実際に起こっています。考えられる主な内容は次の通りです。
・口臭がある
・体臭がある
・汗の臭いが残っている
・衣類が汚れている
・頭にふけが付いている
・目やにが付いている
口臭や体臭、汗の臭いなどのほか、衣類の汚れや頭にふけが付いているなど、臭い以外のことでいじめられることもあるでしょう。共通しているのは清潔面に関することです。
嗅覚疲労によって、臭いに気が付きにくくなっている可能性もある
他人の口臭や体臭にはすぐに気が付けても、自分が発する臭いにはなかなか気が付きにくいことが少なくありません。いったいなぜでしょうか?
原因の一つは嗅覚疲労です。嗅覚が疲れると書きますが、疲れるとは順応するという意味。たとえば犬を飼っている友達の家に訪問した際、最初は犬の独特な臭いがあったにも関わらず、時間が経つにつれて臭いが気にならなくなることがあるでしょう。
人間の嗅覚は同じような環境に長くいると、次第に慣れていく性質を持っています。そのため自分に口臭や体臭、汗の臭いなどがあっても、時間が経過すると感じにくくなってしまうのです。
いじめの原因となる臭いを解消するための方法
臭いが原因でいじめが起きている場合、臭いの元を取り除くことが大切です。小学生が自分で適切にケアをすることは難しいことも多いので、親が積極的に関わってあげましょう。
口腔ケアを徹底させる
口臭がある場合、口腔ケアを徹底させることが大切です。口臭の主な原因は、口の中に残った食べ物のカス。そのため食べ物のカスをきれいに除去することで、口臭予防につながります。
1日3回、食後に歯磨きをしましょう。子供だけではきれいに歯磨きできないこともあるので、親が仕上げ磨きをするのがおすすめです。また歯と歯の間につまった食べカスは、歯ブラシだけでは取り除けません。必ずフロスを使って、1か所ずつ丁寧にケアをしてください。
登校前に臭いの強い食べ物をとらない
ニンニクやショウガ、エスニックなスパイスなどは臭いが強く、口臭を発する原因になります。そのため登校前に、臭いの強い食べ物をとらないようにすることも大切です。カレーライスや餃子、納豆、ニラ、タマネギなどはできるだけ避けましょう。
反対にリンゴやレモン、オレンジ、パイナップルといった柑橘系のフルーツは、口臭予防に役立ちます。
毎日入浴をして、体と髪の毛を洗う
子供は大人と比べて代謝が良いため、汗をかきやすい特徴を持っています。また学校で友達と遊んだり、体育の授業を受けたりすると、体や髪の毛もベタベタするようになるでしょう。
お風呂は毎日入るのが大切です。そして入浴した際は、体と髪の毛を必ず洗ってください。低学年の子供は上手に洗えなかったり、洗い終えた後の流しが不十分だったりすることもあるので、親がサポートしてあげましょう。
お風呂からあがったら、髪の毛をすぐに乾かすことも大切です。濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖して臭いの元となってしまいます。
デオドラントを活用する
汗をかきやすい子供や、汗の臭いが気になる子供は、デオドラントの活用がおすすめです。汗の発生を抑えたり、汗の臭いを取り除いたりしてくれます。
学校に持って行けないケースの場合は、登校前に気になる箇所へ使用しておくとよいでしょう。
洋服は毎日取り換える
一見汚れていないように思えても、汗や皮脂による臭いが衣類に付着していることは少なくありません。汚れていなかったとしても、子供の洋服は毎日取り換えるようにしましょう。
また学校へ履いていく外靴や、学校内で履く上履きも、定期的に洗って清潔にしておくことが大切です。
登校前に身だしなみをチェックする
最後は登校前に、子供の身だしなみをチェックすることです。頭にフケは付いていないか、口元に食べ物が残っていないか、目やには付いていないか、洋服は汚れていないかなど、清潔面を細かく確認しましょう。
確認する際は、子供と一緒にすることが大切です。一緒に確認することで子供自身も自分の清潔面に意識が向き、ゆくゆくは子供が自分でチェックできるようになるでしょう。
子供のいじめが深刻になった際にするべきこと
いろいろと対策をしても子供のいじめが改善しなかったり、状況が以前よりも深刻になったりした場合は、どうすればよいのでしょうか?
まずは子供の気持ちを支えてあげましょう。親は何があっても子供の味方である旨を伝えた上で、子供の様子を見ながら学校を休ませてください。無理に学校へ行かせると、子供の心はますます傷つき、引きこもりやうつ病といった状況を招きかねません。
学校内の友人関係で起こったいじめを解決する主体は、学校です。まずは担任の教師へ連絡を入れて、面談のアポイントを取りましょう。いじめがある事実を伝えた上で、今後どうしていくのかを相談してください。
これまでの学校側の対応にもよりますが、基本的に学校は敵ではありません。いじめの問題を一緒に解決していきたい旨を示すことで、学校側も積極的にいじめ解決に向けて動いてくれるでしょう。
まとめ
口臭や体臭、汗の臭いなどのほか、洋服の汚れ、身だしなみといった清潔面全般が原因となって、小学生の子供の間でいじめが起こるケースは少なくありません。自宅で改善できることもたくさんあるので、親が中心となって清潔面のケアをしていきましょう。
いろいろ対策をしても状況が変わらなかったり、深刻になったりする場合は、何よりもまず、子供を守ることを優先してください。無理に学校へ行かせる必要はありません。
学校と相談をしながら、今後の対応を細かく検討していくことが大切です。