いじめを受けている小学生!親が取るべき行動を解説します
小学生だからといって、いじめ問題を放置してはいけません。まだ年齢が幼い故にいじめの内容がエスカレートする可能性が高く、また被害を受けた子供は自分で適切な対処法を理解していないためです。
もし自分の子供がいじめられていた場合、親としてどのような行動を取るべきなのでしょうか。
今回はいじめを受けている小学生の親が、絶対に取ってほしい行動について解説します。
小学生のいじめは決して少なくない
文部科学省が発表した「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、令和元年度における小学校で発生したいじめの件数は全部で484,545 件でした。
前年度が425,844 件であったことから、いじめの件数が増加していることが分かります。
また90日以上学校を欠席している小学生の数は、令和元年度で22,632 人。前年度は20,047 人となっていました。
小学生の間で発生するいじめの件数は決して少なくありません。
いじめを受けている小学生にとって、親のサポートが必要な理由
いじめを受けている小学生の子供にとって、親のサポートは欠かせません。続いてはなぜ親のサポートが必要なのか、その理由についてみていきましょう。
いじめに対する対処法を理解していないため
1つ目の理由が小学生の子供はまだ、いじめに対する対処法を理解していないためです。いじめの被害を受けた際、いじめっ子に対して何をすれば良いのか、誰に助けを求めれば良いのか、どのタイミングで助けを求めるべきか、そして自分自身の心の整理をどう付ければ良いのかが分かっていません。
そのため子供任せにはせず、親が的確にサポートする必要があるのです。
いじめ問題を解決するため
2つ目の理由はいじめ問題を解決するためです。いじめの内容や状態によっては、子供たちだけで解決することはできません。親や学校の教師といった大人が中心となって関与することで、円滑に解決できるようになります。
親が自分の子供の話を聞いたり、実際に受けたいじめの被害をチェックしたりすることで、いじめの全貌が明らかとなり、解決に向かえるようになるでしょう。
子供の世界は狭く親の存在が大きいため
子供が生きている世界は非常に狭いもの。特に小学生の子供にとっては、学校における友人関係の割合が大きいため、一旦いじめを受けてしまうとまるで「この世の終わり」のような感覚に襲われてしまいます。
絶望している中で唯一の救いは親の存在です。親が適切なタイミングで適切なサポートをすることで、子供をいじめ問題から救い出せるようになるでしょう。
いじめを受けている小学生の親が取るべき行動
前述したように小学生の子供がいじめを受けている場合、親のサポートが欠かせません。具体的にどのような行動を取るべきなのかを見ていきましょう。
子供の様子を細かくチェックする
もし小学生の子供がいじめられていることが明確でない場合、まずは子供の様子を細かくチェックしてみましょう。
多くのケースでは子供が友達からいじめられていたとしても、自分から進んで親や教師にいじめの事実を伝えることは少ないもの。「いじめられていることを知られたくない」「親を心配させたくない」「いじめっ子から口止めをされている」など、さまざまな理由が考えられます。
だからこそ親は子供の異変にすぐに気がつけるようにアンテナを常に立てておき、いじめが疑われるようなことがあった場合に、すぐに介入することが大切です。
「元気がない」「食欲が落ちた」「友達と遊ぶ機会が少なくなった」「友達の話や学校の話を避けるようになった」「カバンや教科書、文房具といった持ち物を紛失したり、破損したりするようになった」など、子供自身のものや身の回りにあるものに何か異変が生じていないかどうかをチェックして下さい。
親は味方であることを伝える
自分の子供がいじめられていることが分かったら、親は味方であることを伝えましょう。先に述べたように狭い世界で生きている子供は、いじめを受けると絶望を感じます。親が子供の気持ちをくみ取って「お父さんとお母さんはあなたの味方だよ」「いじめの問題から守るから安心してね」など、安心できるような言葉がけをしてください。
無理に学校へ行かせない
3つ目は無理に学校へ行かせないことです。「学校の勉強が遅れるから」といった理由から、無理に学校へ行かせようとする親もいますが、子供のことを考えると無理に学校へ行かせないことが大切です。
子供が学校行くことに対して渋っていたり、「学校へ行きたい」と言っても親から見て行かせない方が良いと感じたりした場合は、思い切って学校を休ませてしまいましょう。
いじめに関する証拠を集める
子供に起きたいじめに関する証拠を集めておくことも大切です。いじめと思われることが発生した際に、具体的な内容と日時、場所、誰から被害を受けたかについて、メモでも構わないので残しておきましょう。
被害に関する明確な証拠がある場合、写真や動画に残しておくことも有効です。
もし個人でいじめに関する証拠を集めるのが難しい場合は、探偵事務所へ調査を依頼する方法もあります。豊富な調査実績が高い調査スキル、最新の機材を活用して主に学校外で発生するいじめに関する証拠を、画像や動画として記録してくれるはずです。
学校へ相談する
いじめに関する証拠を集めることができたら、学校へ相談しましょう。まずは担任の先生にアポイントを取って、面談をする時間を作ってもらってください。
大切なのは学校へ対して敵対心を持たないこと。学校で一緒にいじめ問題を解決したいといった姿勢を見せることで、学校側も真摯な対応をしてくれるはずです。
もし学校がいじめ問題に対して真摯な対応をしてくれないような場合、都道府県や教育委員会へ要望書として署名を提出する方法があります。「学校が適切な対応をしてくれなかった」旨を書面として提出することで、トップダウンの指導をしてもらえる可能性が高まるでしょう。
まとめ
小学生の間で起こっているいじめの件数は、決して少ない数ではありません。小学生の多くはいじめに対する正しい対応方法を理解していないこと、またいじめ問題を的確に解決する必要があることなどから親のサポートは必須です。
今回紹介した親が取るべき行動を参考にして、子供のいじめ問題に的確な介入をしていきましょう。