結婚詐欺は金銭以外の被害もある！主な手口と一緒に解説します
結婚詐欺と聞くと、「お金をだまし盗られるもの」とイメージする人が多いのではないでしょうか。
確かに代表的な被害は金銭です。しかし最近では金銭以外の意外なものまで、結婚詐欺師のターゲットとなることが少なくありません。
今回は結婚詐欺における金銭以外の被害について、主な手口と一緒に解説します。
結婚詐欺における金銭以外の主な被害
インターネットが普及していなかった昔は、お金を銀行口座に振り込ませたり、直接手渡したりすることで財産を奪い取ることが主でした。
しかしネットが普及した現代では直接お金を盗るだけでなく、さまざまな方法を用いて金銭以外にも狙いを定めて詐欺師たちが動いています。
現在は金銭以外にどのような被害が発生しているのかを見ていきましょう。
電子マネーやギフトカード
まずは電子マネーやギフトカードです。
最近SMSでアカウントが何ものかに乗っ取られ、本人のフリをして電子マネーやギフトカードの購入をお願いする詐欺が多発していますよね。
結婚詐欺でも同様のことが起こっています。
結婚詐欺の中でも特に国際ロマンス詐欺と呼ばれる、海外に住んでいる外国人による詐欺被害で良く使われる手口です。
仮想通貨
2つ目は仮想通貨です。仮想通貨とはお金のような法定通貨とは異なり、インターネット上で取引されるものを指します。
とはいっても専門取引所を介することで、日本円やアメリカドルなどの実際の通貨とも交換できるため、実質的にはお金と考えて良いでしょう。
仮想通貨も結婚詐欺のターゲットとなります。
悪徳商法への勧誘
ネズミ講をはじめとする、悪徳商法はいまだに根強く残っています。ネズミ講とは無限連鎖講とも呼ばれるもので、お金を出す人が自分よりも下位に増えていくことでお金が儲かるというもの。
最終的にはビジネスとして破綻することが決まっていることから、日本では無限連鎖講の防止に関する法律によって禁止されています。
結婚詐欺師の中には「結婚するためにお金を一緒に稼ごう！」「結婚後のビジネスのために必要」など、結婚という言葉をエサにして悪徳商法へ勧誘するケースもあるので注意しましょう。
銀行口座番号やクレジットカード番号などの個人情報
4つ目は銀行口座番号や、クレジットカード番号などの個人情報です。
何かしらの理由を付けて上手く口座番号やカード番号を聞き出して、高額商品の購入や契約などに悪用される可能性があるでしょう。
個人のわいせつな画像や動画
個人のわいせつな画像や動画を要求して、多額の金銭を脅し取るケースもあります。
好きな相手と気持ちが盛り上がっていると、ノリで画像や動画を気軽に送ってしまいそうですが、相手が消去しない限りは形としてずっと残るものなので止めましょう。
結婚詐欺の主な手口
結婚詐欺師が要求するものは時代と共に広がりを見せているものの、詐欺の手口自体はあまり変わっていません。
そのため一般的にどのような手口で詐欺が行われるのかを理解することで、被害を防げるようにもなるでしょう。
主な手口を紹介します。
婚活パーティーや婚活サイトなどでターゲットを探す
まずは婚活パーティーや婚活サイトなどでターゲットを探します。結婚詐欺師のターゲットは、結婚を望んでいる人たち。
手っ取り早くお目当てのターゲットを見つけるために、婚活パーティーや婚活サイトに顔を出すのですね。
ターゲットを見つけたら、相手から気に入られるようなキャラクターを演じます。
相手の話しにしっかり耳を傾けつつ、相手の趣味や生活スタイル、理想の相手、理想の結婚生活に沿った形で理想の結婚相手を演じるのです。
急速に結婚を前提として付き合いがスタートする
婚活パーティーや婚活サイトなどで出会ったら、急速に結婚を前提とした付き合いがスタートするのも詐欺師の手口ですね。
一般的には何回かのデートを重ねた上で交際がスタートするものですが、結婚詐欺師の多くは焦っています。なるべく早くターゲットから金品を巻き上げたいため、出会ってからすぐに交際を始めるのです。
理想の結婚相手を演じる
交際がスタートした後は、理想の結婚相手を演じます。男性詐欺師であれば女性が喜ぶだろうおしゃれなレストランやカフェで食事をしたり、ロマンチックな夜景が見える場所へ連れて行ったりしてくれるでしょう。
常にレディファーストを心がけて、毎日こまめに電話やメールもしてくれます。
そして女性詐欺師の場合はおしゃれで可愛らしい服装や髪型、メイクをして、手作りのお弁当やお菓子を作ってくることがあるかもしれません。
とにかくターゲットとなる人が好きなパートナー像を徹底的に分析して、役になりきろうとします。
金銭などの要求が始まる
交際が順調に進んで結婚間近と思った矢先、相手から金銭などの要求が始まります。
理由は人それぞれ。「親が入院して、大きな手術費用が必要」「ビジネスを立ち上げるために、まとまった資本金が必要」などからお金を直接要求する他、前述したような電子マネーやギフトカード、仮想通貨、そして悪徳商法へ加入を要求するようなケースもあります。
いずれの場合も結婚をエサにして要求しており、「断ったら破談になる」といった不安な気持ちから、詐欺師の要求を受け入れてしまうのです。
突然姿を消して連絡が取れなくなる
金銭や電子マネー、仮想通貨などの要求を受け入れて詐欺師が目的を果たすと、突然姿を消してしまいます。
スマホの電話番号は解約され、SMSもアカウントが消去されているためつながりません。
住んでいたアパートはすでに引き払われていたり、そもそもウソの住所で住んでいなかったりすることもあるでしょう。
そして勤務先に問い合わせても、「そのような者は在籍していません」と言われてしまいます。
まとめ
結婚詐欺では金銭以外も詐欺師のターゲットとなるので注意しなければいけません。
電子マネーやギフトカード、仮想通貨の他、悪徳商法や銀行口座・クレジットカード番号なども詐欺被害となりえます。
結婚詐欺の手口はある程度決まっているので、事前に内容を理解しておくことで、被害に遭うのを防ぐことができるでしょう。
