離婚を促すきっかけとは?回避するための方法も一緒に解説します
現在結婚しているカップルの多くは強い愛情があり、「この人と結婚をして一緒に人生を歩んでいきたい!」と思ったことから結婚を決意したことでしょう。
しかし実際に結婚生活がスタートしてみると、すれ違いや価値観の相違など、さまざまな理由から互いの愛情が薄れていってしまうことも少なくありません。
そして離婚を決意するカップルもいます。
「離婚した方が良いのかな?」と考えている人は、他のカップルがどのようなきっかけで実際に離婚をしているのかを知ることで、本当に離婚するかどうかの参考となるでしょう。
今回は離婚を促すきっかけを、離婚を回避するための方法と一緒に解説します。
日本人の3組に1組は離婚をしている
厚生労働省が平成27年に発表したデータによると、全国における婚姻数は635,156人でした。対して離婚数は226,215人。
離婚率は35.6%で、つまり3組のカップルのうち1組以上は離婚をしている計算になりますね。思っていた以上に多い数字ではないでしょうか。
婚姻期間別に見ると5年~10年が全体の23%、10年~15年が全体の15%を占めており、結婚してから5年~15年の間に離婚をするカップルが多いことも分かります。
実際に離婚をした人が離婚を決意したきっかけ
3組のうち1組が離婚をする日本人。実際に離婚を経験した人は、どのようなことがきっかけとなって離婚を決意したのでしょうか。
主なきっかけを見ていきましょう。
結婚相手からの愛情が感じられなくなってしまった
結婚とは基本的に、互いの愛情を元にして成り立つ関係性です。もちろん親の事情やお金の事情などから結婚をするカップルも少なからず存在しますが、ほとんど多くの人は互いに好きだったから結婚をしたのではないしょうか。
結婚した当初は愛情がたっぷりあったカップルでも、婚姻生活が長く続くにつれて愛情が薄れていくことは少なくありません。
特に子供が生まれると、夫や妻から父親・母親へと役割が変化し、子供を中心とした生活で夫婦としての愛情が冷めていくこともあります。
しかしたとえば妻は夫のことを愛しており、愛情表現もしているにも関わらず、夫からは愛情表現どころか、妻のことを気づかうような言葉や態度もないと、何だか一方通行で空しい気持ちになっていってしまうでしょう。
愛情を感じられない相手と一緒に生活をするのはしんどいことから、離婚を決意する人もいます。
金銭関係の不安がある
2つ目は金銭関係の不安があることです。どれほど愛し合っていても、生活を続けていくために必要なのがお金ですよね。
特に子供を作るのであれば教育費や医療費やらで、まとまったお金は必要となります。
生活を支えている側の収入が極端に少なかったり、莫大な借金があったりする場合、今後の生活継続に不安を感じて離婚を決意する人は少なくありません。
またまとまった収入があったとしても、働いていない側がブランド品や高級品などにムダ遣いをするようでは、「いったい何のために働いているんだ!」と不満を募らせていくことでしょう。
価値観の相違
人の考え方や感じ方は、年齢とともに変わっていくことがあります。たとえば昔は好きだったけど興味がなくなった趣味や、昔は共感できなかったけど年齢を重ねることで共感できるようになった考え方などさまざまです。
結婚当初は夫婦間の価値観も似ており、一緒に過ごすことが心地よいと感じていても、次第に考え方や感じ方が変化し、価値観に相違が生まれることは珍しいことではありません。
価値観がまったく違いすぎると一緒にいても居心地が悪く、一緒にいることの意味さえも分からなくなってしまいます。
互いに忙しくてすれ違いが多い
4つ目は、互いに忙しくてすれ違いが多いことです。
たとえば夫婦それぞれでフルタイムの仕事をしている場合、仕事が忙しくて一緒に過ごす時間が少なくなるかもしれません。
変則勤務や土日関係なしの勤務をしているとなおさらですね。
すれ違いの生活が続くと夫婦間の会話やコミュニケーションも少なくなり、「何のために結婚しているのだろう?」と疑問に感じる人も出てきます。
またセックスレスも大きな離婚原因の一つです。
互いに求めていないのであれば問題となりません。しかし片方が求めているのに応えてくれない場合、大きな離婚原因となるでしょう。
浮気をされた
最後は浮気をされたことです。
相手のことを信頼していたにも関わらず、自分以外の人と浮気をされてしまった場合、大きなショックを受けることでしょう。
もし小さな子供がいる場合は子供のことを優先して離婚を踏みとどまるケースもありますが、どうしても許せずに離婚を決意する人も少なくありません。
離婚を回避するためにできること
できれば離婚を回避して、円満な夫婦生活を送りたいと思うのは当たりまえのこと。
最後に離婚を回避するためにできることを紹介します。
言葉で愛情を伝える
まずは言葉で愛情を伝えることです。
「言わなくても分かっているはず」と思っていても、相手には届いていないことが少なくありません。
「好きだよ」「愛してる」など、言いなれていないと恥ずかしいですが、しっかり言葉にして伝えましょう。
相手を思いやる
相手を思いやることも大切ですね。
家事を手伝ったり、相手が好きなものを買ってきたりと、ちょっとした気づかいで夫婦生活は円満になります。
一緒に過ごす時間を少しでも作る
最後は一緒に過ごす時間を少しでも多く作ることです。
どんなに忙しくても、たとえば朝食は一緒に食べる、休日は一緒に出かけるなど、夫婦だけの時間を作るようにしてみましょう。
結婚をして夫婦となった意味を再認識できるはずですよ。
まとめ
日本人の3組に1組が離婚をしている中、離婚を決意するきっかけは人それぞれ。相手からの愛情を感じられなかったり、金銭面で不安があったり、価値観の相違だったりとさまざまです。
離婚のきっかけは日常にある、小さなことの積み重ねであることが少なくありません。愛情表現や思いやり、夫婦だけの時間を少しでも多く作るなど、ちょっとした努力で回避できることもあります。