特定屋VS探偵事務所

ネット上の情報からあなたのことが特定されてしまう時代
ネット上に出た少しの情報から、あなたの個人情報がバレてしまう・・・
そんな恐怖が今や、ドラマや小説の中だけではなく、現実の世界で起こっています。
しかも、ネット上の少しの情報から個人を特定するプロの「特定屋」という存在さえ登場しているのはご存知でしょうか。
特定屋が掴んだ情報がストーカーに伝えられてしまうという例や、ストーカー兼特定屋ということもあります。
今回は特定屋による個人情報の特定と、それに対応する探偵との戦いも含めて、ネット上での迷惑行為の被害についてご紹介いていきましょう。
特定屋とは 〜探偵との違いについて〜

特定屋によって個人情報を掴まれて、ネットで暴露されてしまったという被害が今増えています。
様々な情報から調査していく探偵と特定屋の大きな違いも踏まえて、特定屋の実態についてご紹介していきましょう。
h3 特定屋とは
特定屋とは、インターネット上にある少しの情報をもとにして、個人情報を特定していく人物のことです。
報酬をもらって、プロとして活動している人間もいますが、そのほとんどは誤った正義感に燃えた素人たちによる行為がほとんど。
インターネット上にある些細な情報から個人を特定していくのが特定屋の特徴です。
特定屋の手口の実例
では、特定屋がどのようにしてインターネット上のデータから個人を特定していくのかご説明していきましょう。
特定屋はTwitterやインスタグラムを非常に効率的に利用しています。
例えば、Twitterで、「今日の山手線、めっちゃ混んでて疲れたー」とあなたが呟くでしょう。
この呟き一つでもあなたの個人情報が伝わってしまいます。
まず、朝の特定の時間帯に山手線を使って通勤している社会人ということが分かるでしょう。
これだけなら、何万人と該当者がいます。
ですが、Twitterのプロフィールに性別や趣味などを書いているとさらに範囲は狭まるでしょう。
1つのつぶやきだけでなく、過去のつぶやきの内容も特定屋は確認しています。
例えば、近所で有名なスイーツの店でパンケーキを食べていたことをつぶやいてしまうとどうでしょうか。
店名やお店の雰囲気の写真も一緒に掲載している人も多いです。
「近所のスイーツやに通う20〜40代女性、山手線沿線の〇〇駅あたりに住んでいる社会人」というように、どんどん、あなたの情報が増えていってしまうでしょう。
今の時代、1つのSNSだけを利用している人は少ないです。
Twitterをインスタグラムと連携しリンクを掲載している人も多いのではないでしょうか。
Twitterだけでなく、インスタグラムが特定屋にバレると非常に危険です。
あなたの家の中の写真があった場合、写真の中に見える家の形や柱の位置、日差しの入り方、家にあるアイテムなどさらに相手に情報を与えることになります。
家の間取りから家を具体的に特定することも特定屋の手にかかれば楽勝です。
一気にあなたの住んでいる家まで、見ず知らずの人物に特定されてしまうでしょう。
家が特定されてしまえば、あなた自身の顔写真や住所、電話番号、勤め先や学校など、個人情報が一気に特定されてしまいます。
実際、アイドルが家を特定されてしまったことも。
さらに、少年犯罪の加害者の情報や、バイト先でトラブルを起こしマスコミ沙汰になった人物の個人情報などがすぐに特定されしまったということがありました。
特定屋は特定した情報をネットで晒して愉悦に浸るタイプもいますが、特定屋自身がストーカー行為にはしることもあります。
特定屋からの情報をもとに、ストーカーや嫌がらせを行うという人も実際いました。
今や特定屋によって調べられてしまう個人情報がたくさんあるという危険を考えている人は非常に少ないです。
自分は特定屋の被害にはあわないだろうと思っていても、ふとしたきっかけで特定され、その情報をもとに、嫌がらせやストーカーなどの2次被害まで出てきてしまうでしょう。
特定される恐怖だけでなく、特定屋によって特定された情報が発端で他の被害が出てしまうという方も怖いことだということを覚えておいた方が良いです。
特定屋と探偵事務所との大きな違い
個人の素行や居場所を調査したり、不倫調査をしたりしていく探偵と、特定屋は一見似ている業務のように見えます。
探偵は、秘密厳守です。
さらに、探偵は、「探偵業の業務の適正化に関する法律」(通称:探偵業法)が平成18年6月8日に公布され、平成19年6月20日に施行されています。
法律によって、その業務内容が管理されている点も大きな違いです。
探偵の業務を通して知り得た情報を第三者に流用することはありません。
ストーカーに探偵が悪用されないよう、探偵は調査の動機を依頼人にしっかりと確認していきます。
ストーカー調査などの経験も豊富な探偵は、ストーカーや嫌がらせ行為者を見分ける能力が他の人よりも高いため、騙されることはありません。
安心して、ご依頼下さい。
ですが、特定屋を取り締る法律がまだまだ追いついていないのが現状です。
法律だけでの解決も難しく、特定屋の被害への対策に探偵を雇う方も多くなってきています。
特定屋VS探偵事務所
特定屋と探偵は個人を調べていくという共通点がありますが、内情は全くもって異なります。
法律に則って、秘密厳守で仕事をしている探偵と、自分たちの願望をかなえるために相手の気持ちや立場、時には法律をも無視して特定し嫌がらせ行為やストーカー行為を手助けする特定屋は相対する存在です。
特定屋からの被害をなくすべく、クライアントの強い味方になってくれる探偵による調査で、特定屋を特定し、被害を最小限にしていくということもあります。
愉快犯に近い特定屋による被害は年々増加傾向です。
今後も被害は増えていくと予想されるでしょう。
まとめ
今後もSNSを基本としたコミュニケーションの需要は高く、一方、その点を悪用した特定屋のような個人情報を悪用したり、流用してストーカー被害や嫌がらせ行為を助長させたりされてしまうことも多いでしょう。
特定屋によって個人情報を特定された結果、実害を被ってしまった場合、警察や弁護士だけでなく調査のプロである興信所や探偵に調査を依頼するのもありなのではないでしょうか。
特定屋による嫌がらせやストーカー行為には一人で戦っても勝てることはまずありません。
様々な人との力を借りながら対応していくことがこれからの時代必要になってくるでしょう。